透析室看護師の勤務スタイルの多様化について

これまで、透析室で働く看護師の勤務スタイルは日勤のみが当たり前でした。しかし、近年は患者さんの生活スタイルに合わせた透析時間を設定している透析室も多くなってきており、透析室の看護師の働き方も変化してきています。

実際、各所でみられる勤務スタイルは4つあります。1つ目は、日中透析です。これは従来通りの透析スタイルで、患者さんが午前中に来院し、透析を終えて夕方には病院を出るという流れになります。そのため、看護師の勤務スタイルは日勤勤務となります。2つ目は早朝透析です。早朝透析は、朝の6時頃から患者さんの透析を開始し、午前中までには透析を終えて帰宅してもらうという流れです。日中の時間を有効活用したい方にとっては、この働き方が向いているでしょう。

3つ目は夜間透析です。夜間透析は学校や仕事帰りに透析を行いたいという患者さん向けの透析スタイルです。およそ18時頃から透析を開始し、22時頃には終了して帰宅してもらう流れになります。看護師の勤務スタイル的には、準夜勤に該当します。
そして4つ目は、オーバーナイト透析です。オーバーナイト透析は、睡眠時間を活用して行う透析で、宿泊しながら8時間の長時間透析を受けることが可能なスタイルです。この場合の看護師の勤務スタイルは、夜勤扱いとなります。

このように、日勤が基本となっていた透析室の看護師でしたが、近年はさまざまな時間帯に対応した透析室が出てきています。透析室への転職を考えている看護師の方は、早朝・日勤・夜勤など、自分の生活に合う働き方を選択すると良いでしょう。